桃花は家の中に戻り
美咲は少し俯き考えこんだ。

一斗は美咲の顔を覗き込み

「ん!?どうした?」

「うん…桃花はどんな気持ちで言っているのか…」

「美咲?」

「なんかね…無理しているようにも見える」

「美咲は優しいんだな」


「そんな事ないよ…ただ急に誘われたし」


「本当はすごく嫌だった?」


「そうじゃないよ…私だけなら良いけど、一斗を色んな事に巻き込みたくない」

「俺なら大丈夫!心配するな」

一斗は美咲の頭をポンポンと置いて優しく笑った。