“えーっと私はここか…"

鞄を置いて席に着こうとした瞬間
後ろから歩いてきた男子に声を掛けられた。


「おはよっ」


明るい栗色の髪に耳ピアス
そして…制服を少し着崩しているのに真面目そうにも見える黒ぶちメガネ

何とも妙なバランスの格好した男の子だった。

「えっ!?あっ…」

美咲は椅子に手をかけたまま驚き男の子を見上げた。

「おはよ、美咲ちゃん」

「うわっ!?」


“美咲ちゃん…って、しかも声デカイし"



美咲は直ぐに気付いてた。