りんご

わたしは、みぃちゃんの声に気付かずボーッとしていた。

「あれ?もしかして、聞こえてない?」

みぃちゃんは、少し苦笑いで首を傾げる。

「ごめん、りっこ。愛ちゃんの所にいってもいい?」

「はい、もちろんですよ。」



「愛ちゃん、こんなところに立ってないで行くよ。」

みぃちゃんは、わたしの肩に手を置く。

「え?あれ?みぃちゃん?」

わたしは、はっとなってみぃちゃんを見る。

「何、ボーッとしてるの?」

「あ、ごめん・・・。ちょっと、考え事してた・・・。」

そう言って、わたしは少しうつむく。

「そっか。あ、ねぇねぇ、愛ちゃんは何の教科が好きだっけ?」

「え?わたし?わたしは、音楽と美術・・・。」

わたしは、そう言って、少し目を見開いた。