「何?お腹すいたの?」

わたしは、玄関へと歩きだす。

そして、ドアを開けた。

「いえ、ちがうの・・・今から、担当編集が来るから、チョコちゃんの部屋を借りて面談しようと思って・・・。」

お姉ちゃんは、身体を縮こませて言う。

「なんで、担当編集さんが来るからってわたしの部屋、使うの?!ダメだよ!」

「・・・。」

お姉ちゃんは、困った顔をしてうつむいた。

「ちょっと、どうしたの?お姉ちゃん。」

わたしは、お姉ちゃんの顔をのぞきこむ。

「チョコちゃん・・・。」

「?」

そのとたん、お姉ちゃんはその場にひざまついた。

「ちょっと、お姉ちゃん!?どうしたの!?」

わたしは、しゃがみこむ。