神様のいたずら

「信じる人間と、信じない人間がいることくらい、僕は知ってるさ。」

「ねぇっ・・・。」

わたしは、胸の前で拳を握るとうつむいたまま声をあげた。

「・・・?」

九条くんは、わたしを見つめ返した。

「わたしはね・・・九条くんの言ったこと・・・信じない訳じゃないの・・・。びっくりしただけなの・・・。でも、今すぐ信じるのが、怖いの・・・。」

「・・・。」

九条くんは、黙ったままわたしを見つめる。

「わたしは、信じる人でも、信じない人でもない・・・。わたしは・・・。」

言葉が、心の中で詰まって一瞬、黙りこむ。

「今は、まだ信じられないけど、わたしは九条くんの言ったことを信じたい・・・。だから・・・。」

わたしは顔を上げて九条くんを見る。

「わたしは、信じようとする人間になりたい・・・。」

「・・・。」

九条くんは、ぼおぜんとした顔をするとクスッと笑った。