神様のいたずら

「・・・。」

わたしは、またうつむいた。

なんで、わたし・・・ドキドキしてるの・・・?

こんなの変だよ・・・。

こんなに、ドキドキするなんて始めてだよ・・・。

わたし、一体、どうしちゃったの・・・?

わたしは、胸に手をあてた。

「・・・。」

千代子の隣で、晴美はニコニコしながらほおづえをついて千代子を見つめていた。

「九条、自己紹介、頼むぞ。」

「はい。始めまして、みなさん。九条と申します。これから、仲良くしてくださいね。」

そう言って、九条くんは頭を下げた。

「ほんじゃ。まあ、九条は、あそこの空いてる席につけ。あそこの、窓側の一番、後ろだ。」

そう言って、先生はポケットに手をつっこんで、机を指さす。