神様のいたずら

「・・・。」

神乃は、ぼおぜんとした顔でチョコを見つめる。

「・・・わかったよ、チョコ・・・僕、話すよ・・・きょうたちと一緒にいて楽しかったこと、辛かったこと・・・チョコになら、話してもいい・・・。」

神乃は、少しうつむいたままそっとつぶやく。

「・・・ありがとう。」

わたしは、そっと目を閉じる。

それから九条くんは、わたしにいろんなことを話してくれた。

九条くんがなぜ、地上に降りてきたのかどれだけ、この場所が好きだったか・・・。

九条くんは、きょうさんやここでの生活での話をしているとき、いつもより輝いて見えた。

「ねぇ、九条くん。九条くんは、きょうさんたちのところに帰りたいって思う?」

「え?」

九条くんは、ふとわたしを見る。

「・・・帰らないよ。」

「え・・・。」

「・・・帰りたいけど、帰らない・・・。帰ったら、きっと・・・あいつは、僕を受け入れてくれる・・・でも、僕は、ずっとあそこにはいられない・・・居ちゃいけないんだよ・・・。」