神様のいたずら

「大好きなんだね・・・。」

「・・・え?・・・」

神乃は、ゆっくりとチョコを見る。

「九条くん・・・本当にそのきょうさんや美久さんのことが好きなんだね・・・だから、会ったら少し辛かったのかもしれないね・・・。」

わたしは、そっと胸に手をあてながらつぶやく。

「・・・。」

「ねぇ、九条くん・・・この際だからわたしに話してよ。」

「話すって・・・?」

「きょうさんの家でお世話になってたときのこと・・・わたし・・・知りたいな・・・。」

「・・・。」

神乃は、少しうつむくとこう言った。

「・・・知って、どうするんだ?」

「うーん・・・。」

わたしは、胸に手を当てたまま少し考えこむ。

「なんて言ったらいいのかな・・・わたしね、九条くんのこともっと知りたいの。神様だからとかじよゃなくって、ありのままの九条くんを知りたい・・・。九条くんの感じかたとかいろいろ・・・わたし今の話を聞いて思ったの・・・九条くんは、きょうさんたちに優しく包まれてるんだなって・・・辛いこととか今まであったかもしれない・・でも、それって九条にとっても楽しいことや嬉しいこと、幸せなことの1つを支えてくれたのは紛れもなく、そのきょうさんたちだと思ったから・・・。」