神様のいたずら

わたしは、膝に手をおいて目の前にいる九条くんを少しチラ見しながら様子を伺う。

急に、どうしたんだろう・・・。

「く、九条くん・・・えっと・・・あのね、どうかしたの?」

「・・・。」

神乃は、いつものゲームをせずにただほんやりと外を眺めているばかりだった。

「・・・く、九条くん・・・?」

わたしは、首を傾げながら九条くんの顔をのぞきこむ。

「なぁ、チョコ・・・僕、どうしたいんだろう・・・。」

神乃は、ゆっくりと口を開くとそっとつぶやいた。

「え?」

わたしは、反対に首を傾げる。

「僕は、ずっときょうの家で世話になってた・・・だけど、僕は、自分の帰るべき場所に帰った・・・。あいつにもう一度会いたいって気持ちはあった・・・けど、心の準備とかまだなくて・・・あいつから逃げてしまった・・・僕は、僕は・・・。」

神乃は、膝の上でぎゅっと拳を握る。

「・・・。」

わたしは、ぼおぜんとなってそんな九条くんを見て、ゆっくりと目を閉じた。