あこは不思議そうににやにやしながらまだあたしを見てる。
「気持ち悪い顔してないで。早く買わなきゃ!」
あたしは幸喜達のことよりもキーホルダーに悩んでた。
「おい。俺らは無視かよ。」
幸喜の声が聞こえたが、そんな余裕はない。
「よし。これに決めた‼︎」
あたしはやっとの思いで決めた。
「はやくぅー」
あこは近くのカフェで幸喜達とジュースを飲んでた。信じられない‼︎あたしを置き去りにするなんて!
「なんで、そこにあこがいるのよー!」
あたしはわざと怒ったような声で叫んだ。「ごめんごめんって!」
あこが謝ってくるけど、絶対嘘だ。そんなことこれっぽっちも思ってない。
あたしは無視して、レジへ行く。
「ごめんって!ジュース奢るから!」
え?ジュース?あのあこが?これはめったに、ないチャンス‼︎
「絶対だからね!」
やった。やった。あたしはウキウキしてると。
「わかりやすいやつ。」
誰かの、声がした。
振り返ると。いつの間にきてたのか。幸喜が、いる。
幸喜のことはおかまいなし♪