〜咲紀〜

「うーん。どれがいいかな？」
あたしとあこは放課後にショッピングモールに来てた。
まえまえから約束してて、学校終わったらすぐに来た。
だって…
人気のキーホルダーがほしかったんだもん！これをおそろで買おうとして、ダッシュできたの。
でも、いざ来たとなれば、可愛いのがいっぱい。どれにしようかすごく迷う。
「これがいいんじゃない？」
あこが色々勧めてくれるが、それが余計に混乱させる。
「これもかわいいけど、あれもいいなぁ。」呆れ顔であたしを見るあこの顔が思い浮かぶ。
「おー！裕也達じゃん！」
いきなりあこが大きい声を、あげた。
そんな大きくしなくてもいいじゃん。
裕也って人の横には幸喜もいた。
「あれ？幸喜？」
え？裕也って人と幸喜って友達だったの？？なんか釣り合う。
「裕也の横の人って咲紀の知り合い？」
「知り合いっていうか友達っていうか。家族みたいな！」
「え!？そうゆう関係だったんだぁ。」
あこがにやにやしてる。
言わなければよかった。