そう言って机に突っ伏す。

窓際後ろ。
朝の日差しがぽかぽかと暖かく、心地いい。
春の訪れがなんだか懐かしい気がした。


ああ、すぐにでも眠れそうだ。

………………






「あぁ!!!!!!!!!!」

「うおおっ!」

眠りかけていて、ふいをつかれた。

高尾のバカでかい声で跳ね上がる。


周りを見ると、さっきまで騒がしかったのが嘘のように、みんなポカンとこっちを見ている。

「うるせーよ高尾ーー!」

けれどそんな時間は一瞬で、誰かの一声を合図に教室は笑いに包まれた。

そしてまた、それぞれがそれぞれの話題に集中し出す。


「高尾ぉ。眠いんだよ。お願いだから黙ってくれよ。」

ため息交じりにそう吐き出す俺に、高尾は妙に嬉しそうに顔を近づけてくる。