「あそこに人いねーか?」


まっきーが眉を歪めた。


「まじか!こんなとこに!?こわ!」


なんだか楽しくなってきた俺は、まっきーを怖がらせようとする。


が、彼は冷静そのものだった。



「いや、ラッキーだろ。道聞こうぜ。」



そう言って、俺たちはその人に近づいて行ったんだ。



そばに行くと、長身で男性だということが分かる。

高校生だろうか?



「すみませーん、ちょっといいすか?」


そう声をかけるまっきー。

男性はどうやら犬の散歩をしていたらしく、こちらを振り返る。