あれ、あんま嬉しくないのかな。


先輩はなぜかバツの悪そうな顔をして頭を掻く。



「嫌なんすか?」


「んー。注目されんのは嫌いじゃないけどさぁ。これのせいで友達とかできなくなっちゃったしね。」



あ…

たしかに、そうなるのも無理はないよな。


この容姿だとただでさえ近づきにくいのに、あんなにファンがいるとなると友達ができないのも頷ける。



「大変なんすね、先輩も。」



「まーね。」



それにしてもこの方、見た目とのギャップがすごすぎる。


というか性格までもか異質で、掴めない。