部活だらけの毎日が進む中、親たちはプレゼントを買いに走る。
クリスマスプレゼント。
「直樹っ!今日クリスマスパーティだね!」
部活終わりのお昼過ぎのこと。
ベランダで奈実乃に話しかけられる。
『あー……。わり、俺約束あるから』
そう答えると奈実乃は、笑顔で返してきた。
「あ、そっか。空ちゃんがいるもんね!」
なんて言ったその笑顔が嘘くさく見えたとか、そんな都合のいい解釈が頭をよぎる。
『うん。………奈実乃』
「なに?」
一瞬、ほんの一瞬だけどさみしそうに見えた。
何かを言いたかったわけじゃない。
ただ、名前を呼びたかった。
『…………えっと、あ、そうそう。サンタさんに何もらうんだ?』
「えっとね、服をいっぱい買ってもらうんだ〜!」
こうして普通の会話で普通に笑い合う普通の幼馴染。
これからはそれを大切にしよう。
あれから、空との待ち合わせ時間までずっと奈実乃と話してた。


