隣の一番星

「おーーーーい!直樹ーーーー?」




グランドから走り寄るさとしの姿に正気を取り戻した。






『おう、おはよ。さとし』




「今日早いじゃん。てかぼーっと突っ立って何してんだよ」







実はこないださ……なんてさとしには言えないや。
だって、なぜか空との事をすごい応援してくれるから。





今までの俺の片想いも協力してくれてたけど、さとしはきちんとしたやつだから彼女がいるのに揺らいでるなんて言えやしない。






ん?





まてよ?







揺らいでる?







俺って揺らいでるのか?






そんな訳ないない。
言葉のあやってやつだよ。






『奈実乃に弁当届けてただけ』





「そっか、なら良かった。じゃ、教室でな!」





そう言ってさとしは階段を上って行った。