しーんと静まり返る。
目の前にいる涙を流した少女はしたを向いたまま動かない。
『おい、奈実乃……?』
「…………っね」
『え?』
「なーんてねっ」
奈実乃はパッと顔を上げて笑顔で言った。
『…は?』
「なーんてうっそー!最近、直樹冷たいからちょっといじめてやろうと思って」
そう言うと、お花を机に置いたまま教室から出ようとした。
『ちょ、おいっ!奈実乃っ』
「じゃーねっ。先輩待たせてるから。あ、お花いらないからあげるねっ」
そう言って、教室から去って行った奈実乃。
俺は空を幸せにしてあげないといけないのに、奈実乃に抱きつかれた時一瞬でも思ってしまったんだ。
俺の想い、やっと叶ったのか。
って


