隣の一番星

外からの光の反射かもしれないけど、一瞬、奈実乃の頬に光るものが見えた。





そして奈実乃はそれを袖で拭う。





「な、何してんの?直樹。空ちゃん待ってるんじゃない?」




『花、取りにきただけ。お前も先輩待たせてんだろ』




「私も、花取りに来ただけ。」





嘘。
って分かっててももうそんなに深く関われない。




だって、お互いに大事にしないといけない人がいるから。





でも………





『なに、先輩と喧嘩でもした?』



「…………なんで?」



『泣いてんだろ、お前』





奈実乃は顔を隠すようにパッと後ろを向く。





「暗いのになんで分かったの。」