隣の一番星



客が大量にきてなかなか忙しかった。






『やっと、俺ら交代か。ほら、行くぞ空』



「うんっ!ちょっとまってー直樹くん!」





お互いゾンビの格好のまま教室を出る。






『俺らがこの格好で出たら、どこのクラスだろ?ってみんな興味示すかもな』



「ほんとだ!客寄せになるじゃんっ」






廊下を歩いていると、すれ違うたくさんのカップル。
手を繋いでいる人達や、中には腕を絡めているカップルまで。





空の顔を伺うと案の定、手を繋ぎたそうな顔をしてる。
こいつ、分かりやす過ぎ。






「ぅわっ!!」





いろんな方向に人が動くもんだから空が誰かにぶつかった。






『何やってんだよ、ばか。行くぞ』






さりげなく手を握る。
すると、空も強く握り返してくる。




空の顔を見ると身長差のせいで、上目遣いに歯を見せて微笑んだ。





手を握ってドキッとさせるつもりだったのに、逆に自分が動揺していた。