「直樹ってそんなコロコロ心変わりするような人!?」
『余計なお世話』
「なっ!別に直樹のために言ってるんじゃないの!私は、空ちゃんの事を思って……!」
『うっせぇーよ!』
俺が大きな声を上げると奈実乃の動きが止まった。
『お前が決めたことだろ?……俺の事はほっとけよ。……じゃ、風呂入ってくるから』
部屋に入る。
そして窓もカーテンもしっかりと閉める。
『なんだよ、知ったような口聞きやがって』
言い過ぎたって分かってる。
分かってるけどさ、もういいじゃねーかよ。
奈実乃、お前には自分よりも大切な彼氏がいんだろ?
友達よりも家族よりも、幼馴染なんかよりもそいつが大事なんだろ?
だったらさ、もう干渉してくんな。
心の中で何度も何度もそう言って自分の逃げ道を作った。


