その横に、俺の体操服の裾を掴む笹川。
「ありがとう、岡田くん。それから朝練付き合ってもらったのにミスしてごめんなさい」
申し訳なさそうに笹川は言う。
下を向いて、まるで涙をこらえてるかのように。
『何言ってんだよ。笹川が速く走ってくれたおかげで最後抜かせたんだよ』
俺は笹川の髪をくしゃくしゃさせ、ポンっと一叩きした。
「うぅ、うーーー。岡田くーーーん」
ホッとしたのか泣き始めてしまった笹川。
こんな純粋でいい子が俺の事好きって言ってくれてんだ。
別に奈実乃じゃなくていいじゃないか。
俺、笹川を好きになろう。


