そして母の手作り弁当を食した後、待ちに待ったクラス対抗リレー。
「いいか、落ち着けば大丈夫だ」
「問題はバトンパスだよ」
クラス対抗リレー出場メンバーの六人で円陣を組む。
「よし、行くぞ!!!」
「「「「「『おーーー!!』」」」」」
《 選手、入場ーー!》
ガチゴチとぎこちない歩き方の笹川。
『おい、笹川。落ち着け』
「う、うん」
7人の第一走者が白線の前に立つ。
バクンバクンと心臓音が聞こえてくる。
《 位置について………》
選手たちは腰を上げた。
そして、バァアン!という銃声で第一走者がスタートを切った。
他のクラスもなかなか速くて、第二走者にバトンが渡されたのは3位でだった。
頑張れー!頑張ってー!という声援。
個人名を叫ぶ人達も。
そして、第五走者の笹川が白線の前に立つ。
第四走者の男は速く、一位をキープしている状態だ。
パシっ
バトンが落ちる音がした。


