『え?』
好き?
笹川が俺を?
「言っちゃった。」
顔全体と耳まで真っ赤にした笹川が口元を手で覆って言う。
したから覗き込む笹川の目。
不覚にも一瞬ドキッとしてしまった。
奈実乃以外の異性に一瞬でも意識をしたのは初めてだ。
「岡田くん鈍感過ぎだよーー!」
短い髪をクシャクシャしながら必死に赤面を抑えようとする。
『それって、付き合って欲しいとかそういう…?』
「………はい。」
俺は前を向いて思考を動かせようとする。
でもなかなか考えはまとまらない。
ついこないだまで奈実乃だけって思ってただろ。
もお諦めたんだから付き合っていいに決まってる。
奈実乃を消すために利用しちゃえ。
色んな声が交差する。
俺はどうしたいんだ。


