『いいぞ笹川!タイムすげえ上がってる!』
「本当!?」
ぞろぞろと人も起き始める時間帯。
『初めての練習の時よりも0.5秒ぐらい速くなってる』
「一ヶ月でそんなに速くなるんだあ!」
『じゃあ、ちょっと休憩すっか』
俺たちは、公園のベンチに腰掛ける。
「寂しくなるなー。」
笹川が隣でポツリと呟く。
「ありがとね、朝練付き合ってくれて」
『礼なら結果が出てから言ってよ』
朝練も今日で終わり。
結構趣味も話も合うし、面白いやつだったのにな。
「私、朝苦手なんだっ」
笹川はハニカミながら言う。
「だけどね、岡田くんに誰より早く会えるんだって思ったら得意になったの」
『そっか、良かったじゃん』
俺がそう返すと、笹川は頭を抱えた。
そして、何かを決心したようにパッと口を開いた。
「好きなんです。」


