隣の一番星




翌朝、俺はいつもより一時間早く起きて近くの公園に行く。





「こっちです、岡田くん!」





眠そうに目をこする俺とはうらはらにパッチリと目を見開いてシャキッと立っている笹川。






「すみません、朝練付き合って欲しいなんて無理言って。」


『や、いいよ。俺も練習したかったし。』






そう、昨日学校で笹川にお願いされたことはこれの事。






「私、女バスってだけでみんなから運動神経良いと思われてるんです。だから、クラス対抗リレーにも選ばれちゃって。」






大きな目をクリクリとさせながら今にも泣きそうな顔で告げる。






「だから、少しでも速くなってみんなの期待に応えたいんです!」






今度はぱあっと顔をあげて威勢のいい声をあげる。






「お願いします、監督!私の足を速くして下さい!」






勢いよく頭を下げる。
運動に熱心ってわけだ。
手伝ってやるに決まってんだろ。






『よっしゃ、一緒に頑張るか』


「はい!!!」





そうして、俺たちの朝練が始まった。