隣の一番星




奈実乃とはクラスが離れた。
ま、たとえ会いたくなかったとしても家が隣だからな。



「おい直樹、高濱とクラス離れちまったなー」



親友の原田さとしはニヤニヤしながら俺に話しかける。




『だから何だよ、うっせえなあ』


「ツンツンしちゃってー。誰かに盗られちまうぞっ」



面白がってるさとしとは同じクラスだ。
一年間うざいやつが隣にいるのか、まあ退屈しなくてすむけどな。




クラブは何に所属するか悩んでいた。
中学の頃は野球をしていたけど別にうまかった訳でもないから続ける気は無い。



家に帰ると奈実乃が隣の家の窓から顔を出した。



「おかえり、どーだった?クラスに可愛い子いた?」



いきなり変な質問するもんだから俺はそれには答えず家に入った。



「なんで無視すんのよー。」



自分の部屋のベランダと奈実乃の部屋のベランダはちょうど隣の位置にある。
そこから暇人な奈実乃はいつも通り俺に茶々を入れにくる。



『可愛い子なんか全然いねえや。紹介してよ。』



なんて、ヤキモチ妬かせようと思って心にも無い事をすぐ言ってしまう。



「いいよ!可愛い子たくさんいるのにな〜。」



まんざらでもない奈実乃を見るといつも後悔。
ヤキモチなんか妬くわけねーか。
分かってて自爆するなんてな。