「うっわー!綺麗な星ーーー。」
同じように奈実乃も空を見上げる。
月は三日月でも満月でもなく、大袈裟にいうとラグビーボールの様な形。
「あのね、直樹」
『ん?』
俺が返事をして横を向くと、そこにはやけに大人びて見えた奈実乃がいた。
「私ね、直樹が好きだよ。」
耳が奈実乃の声を捉えた時、俺の思考回路は停止していた。
「私にとって特別で大切な幼馴染」
その言葉によって現実に引き戻された。
恋する乙女のように夢の国へ飛んだのはわずか3秒ほど。
3秒ほどの短い期待。
「これからもずーっと、幼馴染として私の隣にいて下さい」


