「もー!のぶったらポロポロこぼしてー」
トウモロコシにかぶりついているのぶが落としたコーンを拾いながら奈実乃は言った。
やっぱ、のぶがいると大人っぽく見えるよな。
のぶがいる時だけな。
「ねえ、おにーちゃんと奈実乃ちゃんはいつ結婚するのおー?」
夏帆の純粋な質問に思わずお茶を吹く。
「おにーちゃんきったな〜い」
「夏帆、おにーちゃんは照れてるのよ」
「何!?俺の可愛い娘は直樹くんにはやらんぞ!」
夏帆と母と奈実乃の父がそれぞれ口を挟む。
『結婚なんかしねーよ!』
「えー、いいじゃなーいあなた。直樹くんなら安心よ?」
奈実乃の母にそう言われ、奈実乃の父はブツブツ何かをつぶやきながらビールを飲む。
みんなそんな事言ってるけど、肝心の奈実乃が嫌がってんじゃねーの?
好きな奴いるし。


