ファーストフード店を出てちょっと行ったところの中央公園。
そこの噴水の前で奈実乃は力尽き、泣き崩れる。
『こんなとこでなにやってんだ馬鹿。』
俺はそう言って奈実乃に缶のオレンジジュースを渡す。
「………直樹こそなんでいるの?」
『ちょっとな。』
奈実乃は缶を開けずに強く強く握りしめて言った。
「私、ふられちゃった」
知ってる。
「彼女の事一途に思ってるみたい」
知ってる。
「私じゃ、ダメなんだねー。」
そう言って笑顔を見せた奈実乃の顔が俺の心臓を締め付けた。
そして、俺も決心することができた。
ギュ
「!?直樹!?」
俺の胸には奈実乃。
優しく包み込むように、そっと……そっと。


