幸い、奈実乃には彼氏が出来たことはない。
仲の良い男友達は結構いるけど、奈実乃は男勝りなところがあるから恋愛対象に見られないんだろうな。
「直樹ー!なみちゃーん!門の前で写真撮るわよー!!」
俺の母に呼ばれて門の前に行く。
隣に並ぶけど周りの目や自分の鼓動が気になって、少し距離を取る。
「もっと寄りなさい、直樹。入らないでしょー?」
はあ、っと一息ついて一歩近づく。
「直樹、また三年間よろしくね」
奈実乃はぼそっと耳元で呟く。
すぐ近くで呟くもんだから、息がかかってドキっとする。
顔、赤くないだろうか。
俺の鼓動、聞こえてないだろうか。
ほんと、いつからこんなに意識するようになったんだろう。


