「どうしたの?高濱」
奈実乃は軽く深呼吸をした。
「私、先輩が好きです!!」
少し大きめの声でそう言う。
奈実乃の顔はほんのりピンクに染まる。
「そ……か。でも、ごめんね俺には彼女がいるから」
「今、上手く行ってないんですよね!?」
奈実乃の顔は今まで見た事が無いくらい真剣でまっすぐだ。
「でも、ごめん。高濱」
奈実乃の顔はパァっと明るくなる。
「ですよねー!変なこと言ってすみません!あ、五時だ、私帰らないと!」
荷物を全部カバンに入れて、自分の食べた分のお金を机に置く。
「今日はありがとうございました!」
精一杯の笑顔だったんだろう。
ドアに向かう時すでに奈実乃の顔は涙を落としてた。
先輩には見られないように。
「あ、まって!高濱!」
先輩が呼び止めるが奈実乃は聞こえないふりをして出て行った。
先輩に追わせてたまるか。


