『あの、さ。奈実乃』
奈実乃はらんらんのまま、俺の呼びかけに返事をする。
「なあーに、直樹」
先輩の事で幸せなのは分かってる。
だけど今から今の奈実乃にとっては迷惑な事を言うよ。
『祭り、一緒に行かね?』
断られるのは分かってるつもりだ。
でも、0.1%だけ信じさせて。
「いいよ!二人の行くの久しぶりだね!」
夢かと思った。
まさかオッケーしてくれるなんて思いもしなかった。
『時間とかはまた言うわ』
そう言って俺は部屋に入った。
窓もカーテンもしっかり閉めて、ふうっと深呼吸をする。
そして、
『よっしゃぁあああ!!』
ここ最近こんな嬉しい事無かったもんだからつい声をあげた。
俺の声は部屋に響き渡った。


