「聞いて聞いて!今日ね、食堂で先輩と会ったの!!」
毎晩恒例のベランダトーク。
どんな話でも奈実乃と話せなくなるよりはちょっとだけマシだよ。
『良かったじゃん』
「もおね、今までに出会った人の中で一番かっこいいの!」
奈実乃は目をらんらんと輝かせて話す。
「はあー。好きだなー。」
奈実乃がそう言った時、心臓がズキっとした。
奈実乃にあんな顔させて、こんな事を言わせてるのが俺じゃないなんて。
先輩に腹がたった。
いきなりでてきて、奈実乃の心うばってんじゃねーよ。
やっぱ祭り、一緒に行かせる訳にはいかねーや。


