俺は奈実乃を抱きしめる。
「直樹ー……好き……」
その瞬間、今まで感じたことの無い気持ちがグルグルと心を満たす。
『俺もだよ、奈実乃』
物心がついてからどれだけこの瞬間を待ち望んでいただろう。
やっと届いた。
絶対幸せにする。
嬉し涙以外流させない。
それから、もう他の誰のことも好きにはさせない。
いつ好きになってくれたのか、どうして好きになってくれたのか。
気になる事は沢山あるけど、それは今度でいいや。
今はこの幸せに浸りたい気分なんだ。
『奈実乃、よけないでね?』
微笑んで目をつぶる奈実乃の顔に自分の口を近づける。
チュ
奈実乃のおでこに俺は誓いのキスをした。


