『じゃ、俺そろそろ行くわ』 楽しんできてね〜、という奈実乃の声に笑顔を向けた後その足で家を出る。 今日は完全に切り替えるための決戦の日だ。 空だけを見るためにちゃんとけじめを付けるんだ。 「直樹っ!!」 ふと、頭上から奈実乃の声がした。 「あ、あの……………。お、お土産まってるねっ」 『おう』 一瞬、引きとめられたのかと思った。 なんて、もう二度と考えることも無くなるさ。 今から会いに行くんだよ。 大切にしなきゃならない人に。