俺には、沙織を守らなきゃいけない責任があるんだ。


七年前。

俺は、高校三年生だった。


流星のような優等生だった俺は、ちょっと暴れたくなり当たり屋の真似事をしていた。


信号が赤に変わった瞬間、俺は車の前に飛び出した。

もちろん、死ぬつもりなんか無かったし怪我もしたくなかった。


でもそれはスリル満点で、退屈な生活に飽きて、きていたおれはまってしまったのだ。


今日もちょっとビビらせてやろーかな。


慣れからくる軽い気持ちで、赤信号の横断歩道を渡った。





おれは、どこかへとんでった。




キキーーーーーーッ


バン!






俺の目の前には1人の女性が倒れていた。


なにが起きた?



「あなた。自殺なんて、、、だめ。」


そう言ってその女性は意識を失った。


彼女は、左手が動かなくなった。