【完】私なりの愛のカタチ。





「…ごめんね…圭ちゃん…
もう居なくならない。私は、“愛”はここにいるよ。
ごめんね。」



私はすがるように抱きしめてくる、
圭ちゃんの背中を撫でた。



「…圭ちゃん…?私、言いたいことがあるよ。」



私は、そう言って
圭ちゃんの部屋に入れてもらった。



「…あのね?圭ちゃん。
私、怖かったんだと思う。
お姉ちゃんが居なくなってしまった日から。
全然その時は実感なくて、
今でもお姉ちゃんはここにいるって
思ってたりする。」



私がずっと伝えたかった事は、

『すき』もそうだけど、


そうじゃなくて、


『前に進んでほしい』


ということ。




「…けど、ほんとにお姉ちゃんはここにいるよ?」


「え?」




「私と由奈ちゃん、ガク先輩。


そして、圭ちゃんの中に。
この世界よりも光輝く、素敵な場所に
お姉ちゃんはいる。
そこで、お姉ちゃんはずっと笑ってるんだよ」