「バカ?そんなの、
はじめから分かってたことでしょ?
それでも、笑顔にしたいって言ったのは
愛の方でしょ?
もし、愛が幼なじみ先輩から
離れたら、ほんとに幼なじみ先輩は
笑えなくなっちゃうよ?
二人の幼なじみをなくすことになるんだから!」




………まつりにそう言われて、
私はそうだ。と思い出した。



「私が…笑顔にするんだ…」


「…うんうん。そうでしょ?
愛はそうじゃなくちゃ。
いつも突っ走って行きな。
行き止まりならまた来た道を戻ればいい。
そして、正しい道に進んだらいいんだよ。」



“行き止まりならまた来た道を戻ればいい。
そして、正しい道に進んだらいいんだよ。”



本当にそのとおりかもしれない。



まつりが言う言葉は
私の心に染みていった。