あの夢の中の圭ちゃんは、
とっても笑っている。



今の圭ちゃんからは想像も出来ないくらいに。



目がなくなるほどに、
口が裂けちゃいそうなくらいに
顔がシワだらけになっちゃうほどに………




圭ちゃんは笑う子だったんだよ………





「…圭ちゃんの笑顔、取り戻してあげたいな。」


「え?」




私がボソッと呟いたことに
まつりは気づき少し変な顔をしていた。



「ううん。なんでもない!
そろそろお昼休み終わるね!戻ろっか!」



私は勢い良く立ち上がり、
校内へ戻った。