圭ちゃんが金髪の男の人に
思いっきり殴られているのを見てしまった。
だけど、私は怖くて足がすくんでしまった。
圭ちゃんを助けることも、
その場から離れることもできなくなった。
「圭ちゃん……」
黙って殴られ続ける圭ちゃんを
私は何もできずに
見つめることしかできなかった。
しばらく殴り続けたその金髪の人は
殴るのに飽きたのか
その場を去った。
その時、圭ちゃんの後ろから
女性が出てきた。
そして、圭ちゃんをちらっと見ると
逃げるように去っていった。
私はすぐに圭ちゃんの元へ駆け寄った。
「…け、圭ちゃん…!大丈夫…?」



