【完】私なりの愛のカタチ。






「華の妹か~かわいいな~
華とは違って可愛さがある。
華は美人だったからな」


と私の前でそう語っているガク先輩。


そう、確かにお姉ちゃんは
美人で完璧な人だった。


「…もしかして、ガク先輩
お姉ちゃんのこと好きだったんですか?」


「いやいや、オレじゃなくて、
圭吾だよ華を好きだったのは。
でも華も好きなやつ居たからな。」



知ってる。


圭ちゃんがお姉ちゃんを好きだったことなんて
私が一番知ってる。



そして、お姉ちゃんに好きな人がいたことも、
知ってる。



「知ってます。お姉ちゃんに好きな人がいた事も。
圭ちゃんが好きだったことも。」



「そうだよな~!
一番近くに居たんだもんな。姉として、
家族として。な!」