「あれ?オレの名前知ってた?
オレって人気者?」
「あはは…知ってますよ…?
圭ちゃん………橘先輩と居らっしゃるから…」
「え?圭吾の知り合い?
あ、華の妹か…?」
「…あ、はい。永瀬愛です。」
私は深々と頭を下げて名乗った。
「オレは梶倉学(まなぶ)。
みんなには“マナちゃん”とか“ガク”とかって
呼ばれてる。愛ちゃんも呼んでよ!」
私は唐突にそう言われて
ビクッとした。
「あ、はい…じゃあ、ガク先輩でいいですか…」
「いいよいいよ~」
ガク先輩は、お姉ちゃんの事を知ってたみたい。
まぁ、そりゃそうか。
同じ学年だし。



