私は圭ちゃんに触られた髪を手ぐしした。 誰もいなくて、 別に恥ずかしくないのに俯いてしまうほど、 ドキドキと胸が鳴った。 だって。 久しぶりだったの。 圭ちゃんの手は。 大きくてゴツゴツした男の人の手。 圭ちゃんは2年前よりも成長してた。 かっこ良くなってる。 ずっと好きだったけど、 やっぱり 好きだな……… 圭ちゃんの笑顔取り戻したいよ。 私はギュッと目をつむった。