【完】私なりの愛のカタチ。





「愛ちゃん、今年よろしくね。
初めて同じクラスになったから
いろんな想い出みんなでつくろうね」


「うん、そうだね。
よろしくね。湊くん!」



湊くんは優しい笑顔でそう言ってくれた。


それからしばらくして先生が来て、
まつりと湊くんは席へ戻っていった。


「永瀬、今年もよろしくな。」


そう言って私の頭を撫でるヨウくん。



「うん、よろしくね!ヨウくんっ!」



ヨウくんは太陽みたいに明るい笑顔で席へ戻った。



私も席につき、
先生の話に耳を傾けた時、

ケータイが震えた。



開いてみると、


〔おはよ。新しいクラスはどう?
俺、まだなれねぇや。
大学と高校の、関東と関西の違いが凄くてさ
でも俺、頑張るな。早く愛に会いたいからさ〕



…っ!!


圭ちゃんからの連絡だった。


関西に行ってしまってからも
ずっと連絡をとっていたけど、


なんでかいつも胸を締め付けられるほどに
嬉しくなる。