私はそう呟きながら、 家路についた。 「…圭ちゃん行っちゃったな…」 私は圭ちゃんの部屋の窓を見つめてそう言った。 あ、やばい、 涙が出そう…… 私は切り替えて家に入った。 「ただいまっ」 元気な声を上げてそう言うと、 リビングからお母さんの声が聞こえた。 「おかえり」 私は嬉しくなって笑顔がこぼれた。 寂しいけれど、 私のそばには色んな人がいてくれる。 もちろん一番近くには お姉ちゃんが。 心の中でいつも一緒に居てくれる。