ホームから戻り、
駅員さんに「ありがとうございました」と
声をかけ、駅を後にした。



「あー愛!居たっ
もう幼なじみ先輩行っちゃったんだよね。
大丈夫?」


「まつり……まつりっ!!」


私は駅の前に来ていたまつりに抱きついた。



「大丈夫だよ。
4年なんて一瞬だよ…!」



まつりはそう言って泣く私を励まし続けてくれた。

しばらく泣いていた私は、
自分を取り戻した。



「……ごめんね。まつり。」


「ううん、歩ける?」


「うん…歩ける」



私はまつりと一緒に家路についた。