「ごめん…」



屋上に来てすぐに圭ちゃんは
私に背を向け謝った。



「どうしたの?突然…」


「ごめん…由奈に嫉妬した」


「あ、抱き合ってたから?」


「もう、言うなよ…っ」


「あはは……!
圭ちゃんも、はい!おいでっ」



私は圭ちゃんの方へ両手を広げてみせた。


チラッとこちらを見た圭ちゃんは
顔を少し赤らめながら
私の腕の中に。


「…嫉妬…嬉しかったよ」


「え…」


「ありがと、圭ちゃん」



私は圭ちゃんにそう言って
ギュッと抱きしめた。