「け、圭ちゃん…」 嬉しかった。 お姉ちゃんの前で私の事を好きって言ってくれた。 お姉ちゃんはなんて言ってくれるかな…? 『おめでとう』って昔みたいに 笑ってくれるかな? 私達はお墓を後にして、 レストランへと向かった。 そして突然、 「愛、寂しい顔すんなよ? 華は喜んでくれると思うよ」 そう言って、私に優しく微笑んだ。 「…うん…っ」 そして圭ちゃんは私をキツく抱きしめた。 道を歩く人たちが沢山いるのに、 圭ちゃんは「大丈夫だから」と言っているように、 ギュッと抱きしめてくれた。