お昼休みが終わって、
ヨウくんが教室に戻ってきた。
…目の下が赤い…。
泣いた…んだよね…
どうしたらいいんだろう。
私には何もできない…よ。
特になんの会話もなく、
午後の授業が始まった。
ブーブーッ
授業中にスカートのポケットに入れていたケータイが震えた。
まつりからのSNSだった。
〔陽斗の事で悩まないでね。
普通にいつもどおり接してやって。
陽斗は多分、愛たちのことを
応援するつもりでいるはずだから〕
まつりはエスパーなんだろうか。
私の悩んでいる事を
的確に指摘して、アドバイスをくれる。
〔ありがとう。うん。分かった
どうしたらいいんだろう。って
悩んでた…。私に何もできないんじゃないかなって。〕
〔大丈夫よ。普通に友達として話してあげて。
アイツ泣いてたっしょ?
じゃあ、大丈夫だ!
アイツが泣いてるってことは
もう、吹っ切ったって事だから。〕
ヨウくん…ありがとう…
〔ありがとうまつり。〕
まつりからの言葉で少しだけ、
気持ちが落ち着いた。



