「愛…おいで」 圭ちゃんはそう言って私の腕を軽く引っ張り、 抱き寄せてくれた。 私はそれに身を任せて、 圭ちゃんに抱き締められた。 病院で抱き締められたときよりも、 クリスマスに抱き締められたときよりも、 今抱き締められていることが一番嬉しい。 一番嬉しかった……。 「…圭ちゃん…好き…です…」 「俺も…好きだよ…愛」 これは夢かな? すごく幸せだよ……っ